キャリアコンサルタントガイド

キャリアコンサルタント試験の受験資格|3つのルートと実務経験なしで受験する方法【2026年版】

キャリアコンサルタント国家試験を受験するには、所定の受験資格が必要です。試験は年3回(3月・7月・11月)実施され、1回あたり約4,000〜5,000人が受験しています(出典:CC協議会/JCDA)。

この記事では、3つの受験ルートの詳細、2つの試験実施団体の違い、そして申込の具体的な手順を分かりやすく解説します。

受験資格の3つのルート

キャリアコンサルタント試験の受験資格は、以下の3つのいずれかを満たす必要があります(職業能力開発促進法施行規則に基づく)。

ルート 条件 おすすめの方
①養成講習修了 厚生労働大臣認定の養成講習(約150時間)を修了 実務経験がない方、体系的に学びたい方
②実務経験 キャリアコンサルティングの実務経験3年以上 人事・人材業界での経験がある方
③技能検定の合格 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格 技能検定を受検し、一方に合格している方

出典:厚生労働省「キャリアコンサルタント試験」

ルート①:養成講習修了(最も一般的)

最も多くの受験者が利用しているルートが、厚生労働大臣認定の養成講習を修了する方法です。

養成講習の概要

  • 時間数: 約150時間(通学+自宅学習)
  • 期間: 約3〜6ヶ月(講座により異なる)
  • 費用: 19.8万〜43.8万円(中央値32.2万円)(教育訓練給付金の対象講座あり)
  • 形式: 通学、通信+スクーリング、オンライン対応など講座により多様

養成講習では、キャリアコンサルティングの理論、カウンセリング技法、アセスメント、労働市場の知識、キャリア形成支援の実践などを体系的に学びます。養成講習ルートの費用や各スクールの比較は別記事で詳しく解説しています。

教育訓練給付金で費用を抑えられる場合があります: 養成講習には厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」の対象講座があります。受給要件を満たすと受講費用の50%(年間上限40万円)が支給され、修了後1年以内に資格を取得して就職すると合計70%、修了後の賃金が5%以上上昇し、かつ受講開始日が2024年10月1日以降であれば合計80%まで拡大します。対象講座かどうかは講座ごとに異なるので、詳細はハローワークで確認してください。

ルート②:実務経験3年以上

キャリアコンサルティングに関する実務経験が3年以上ある場合は、養成講習を修了していなくても受験できます。

「実務経験」に該当する業務例

  • 企業の人事部門でのキャリア相談・面談
  • ハローワーク等での職業相談・紹介業務
  • 人材紹介会社での転職支援・キャリアカウンセリング
  • 大学のキャリアセンターでの学生支援
  • 就労支援機関での相談業務

実務経験の判断は受験申請時に申告し、試験実施団体が確認します。不明な場合は、事前に試験実施団体に問い合わせることをおすすめします。

ルート③:技能検定の合格

技能検定「キャリアコンサルティング職種」の学科試験または実技試験に合格していれば、養成講習を修了していなくても受験できます。技能検定には1級と2級があり、どちらの級でも、また学科と実技のどちらか一方の合格でも、このルートの条件を満たします。

技能検定に一部合格している場合は、キャリアコンサルタント試験のうち合格していない方の試験を受験して合格すれば、キャリアコンサルタントとして登録できます。たとえば技能検定2級の学科試験に合格している方は、キャリアコンサルタント試験の実技試験に合格することで登録の要件が整います。

技能検定はキャリアコンサルタントの上位資格にあたるため、このルートで受験する方は多くありません。すでに技能検定を受検していて一方だけ合格が残っている場合に選択肢となります。

出典:キャリアコンサルティング協議会「キャリアコンサルタント試験について」、日本キャリア開発協会(JCDA)「試験要項」

CC協議会とJCDAの違い

キャリアコンサルタント試験は、以下の2つの団体が実施しています。どちらで受験・合格しても、取得できる国家資格は同一です。

項目 CC協議会 JCDA
学科試験 共通問題(同一の試験)
実技(論述) 団体独自の問題 団体独自の問題
実技(面接) 「関係構築」「問題把握」を重視する傾向 「自己探索支援」「経験の再現」を重視する傾向
受験料 学科8,900円 / 実技29,900円 学科8,900円 / 実技29,900円

※受験料は変更される場合があります。最新情報は各団体の公式サイトでご確認ください。

養成講習によっては特定の団体での受験を推奨している場合もありますので、講座選びの際に確認しておくと良いでしょう。試験対策の詳細実技試験の対策ガイドもあわせてお読みください。試験の難易度と合格率も参考になります。

申込手順と試験の流れ

試験スケジュール

試験は年3回(例年3月・7月・11月頃)実施されます。直近の第31回(2026年3月)は、学科・実技の同時受験の合格率がCC協議会58.8%、JCDA62.9%でした。実受験者はCC協議会4,917人、JCDA1,370人です(出典:CC協議会 試験結果JCDA 試験結果)。回別の詳細は難易度と合格率で解説しています。具体的な日程は各回の実施要項で発表されます。

申込の流れ

  1. 受験資格の確認: 3つのルートのいずれかに該当するか確認
  2. 試験実施団体を選択: CC協議会またはJCDAを選ぶ(学科のみ・実技のみの受験も可能)
  3. 受験申請: 各団体のウェブサイトから申請。受験資格を証明する書類が必要
  4. 受験料の支払い: 学科8,900円、実技29,900円(同時受験で38,800円)
  5. 受験票の受領: 試験の数週間前に届く
  6. 試験当日: 学科(四肢択一50問 / 100分)→ 実技論述 → 実技面接(後日)
  7. 合格発表: 試験から約1ヶ月後
  8. 登録手続き: 合格後、キャリアコンサルタント名簿に登録申請

よくある質問(FAQ)

Q. キャリアコンサルタント試験の受験資格は?
A. ①養成講習の修了、②実務経験3年以上、③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験の合格、の3ルートがあります。最も一般的なのは①の養成講習ルートです。
Q. CC協議会とJCDAの違いは何ですか?
A. 学科試験は共通ですが、実技(面接)の評価傾向が異なります。CC協議会は「関係構築・問題把握」、JCDAは「自己探索支援・経験の再現」を重視する傾向があります。どちらで合格しても同じ国家資格です。
Q. 実務経験がなくても受験できますか?
A. はい。厚生労働大臣認定の養成講習(約150時間)を修了すれば、実務経験がなくても受験可能です。多くの受験者がこのルートで受験しています。
Q. 試験は年に何回ありますか?
A. 年3回(3月、7月、11月頃)実施されます。CC協議会とJCDAの両団体が同日程で試験を行います。最新の日程は各団体の公式サイトで確認してください。